北の港町
函館・浪漫旅

掲載:2016年 vol.26

2016年3月26日、北海道新幹線が開業し、北海道から九州までが新幹線で一つにつながりました。それから約半年、今も注目を集める「函館」。
今回は、この旅情あふれる北の港町の魅力をたっぷりご紹介します。

箱館戦争の舞台となった「五稜郭」。

鷲羽山から瀬戸大橋を望む

 函館観光で欠かせない場所の一つが「五稜郭」です。五稜郭は、江戸幕府によって箱館(現在の函館市)郊外に建てられた城郭。箱館開港時に箱館奉行所の移転先として築かれましたが、1868(明治元)年の旧暦10月から翌年の旧暦5月までの短期間ながら、箱館戦争で旧幕府軍に占領され、その本拠地となりました。1914(大正3)年には「五稜郭公園」として一般公開され、市民の憩いの場になっています。現在は国の特別史跡に指定される他、「五稜郭と箱館戦争の遺構」として北海道遺産に選定されています。敷地内には2010年に再建復元された箱館奉行所がある他、近くには高さ107メートルの五稜郭タワーも。タワーからは360度外を見渡すことができ、函館市内を一望できます。

箱館奉行所

箱館奉行所
江戸時代、徳川幕府の蝦夷地支配の中心として設けられた箱館奉行所。箱館戦争後に解体されたが、現在は庁舎全体の3分の1を復元している。

五稜郭タワー

五稜郭タワー
五稜郭タワーの展望室2階からは、五稜郭の星形を撮影できる。五稜郭や函館の歴史が学べる五稜郭歴史回廊も必見。

函館を満喫するなら、湯の川温泉街も訪れて。

 函館の街や自然を満喫したら、疲れた体を休めるために訪れたいのが「湯の川温泉」です。幕末には榎本武揚(えのもとたけあき)も訪れた歴史ある海辺の名湯として知られています。豊富な湯量で泉質も良く、海辺には温泉から幻想的な漁火や美しい海を見晴らせる宿もあります。
 湯の川温泉街の海岸沿いには、900本あまりの黒松の緑地が広がっています。金森倉庫の創業者・初代渡邉熊四郎が私財を投じて1889(明治22)年から造林した北海道最初の防風砂防林で、その大きく傾いた姿は津軽海峡から吹き付ける潮風の強さを感じさせます。また付近には多くのカモメが生息し、海辺の風景を眺めながらの散策をさらに楽しませてくれます。

湯川黒松林

湯川黒松林
強い海風に吹かれ、大きく傾いた黒松林。約1.75ヘクタールの広大な緑地で、夏にはハマナスの花も目を楽しませてくれる。

湯の川温泉

湯の川温泉
温泉のあるエリアとして人気の湯の川。海辺に建つホテルでは、津軽海峡や函館山を眺めながら入浴ができる。
写真:イマジンホテル&リゾート函館

温泉に入浴するニホンザル

湯の川温泉の近くにある函館市熱帯植物園のサル山では、冬場、温泉に入浴するニホンザルが見られる。

函館とその周辺を満喫する「春夏秋冬」

春

五稜郭の桜
五稜郭の敷地内には、ソメイヨシノを中心に約1600本もの桜が植えられており、毎年桜の季節にはお花見をする市民や観光客でにぎわいます。五稜郭タワーの展望台からも素晴らしい景色がのぞめます。

夏

花火大会
毎年8月に開催される「函館港まつり」のオープニングを飾る花火大会。水中花火やスターマイン(同時または特定の順番で一斉に打ち上げる花火)は見ものです。ベイサイドはもちろん、函館山からの鑑賞もおすすめです。

秋

大沼公園
函館のほど近く、3つの湖(大沼・小沼・蓴菜沼)と駒ヶ岳を抱く大沼国定公園は、大自然が満喫できるアウトドアスポットとして、一年中多くの人が訪れます。秋には紅葉が素晴らしく、2010(平成22)年には「日本紅葉の名所100選」に選ばれています。

冬

冬の教会群
函館・元町の坂の上に佇む教会群。冬はその美しい姿を厚い雪が覆い、より荘厳な風景に出合うことができます。

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