大迫力の自然と伝統文化に魅せられて
石垣・竹富・宮古 星降る南の島々へ

掲載:2015年 vol.20

沖縄本島のさらに南方。
近ごろ、海外からも熱い注目を浴びている美しい島々があります。
今回は、八重山諸島に位置する石垣島と竹富島、
さらに今年「伊良部大橋」が開通した宮古島の3島をご紹介。
夏にこそ訪れたい、それぞれの島の魅力に迫ります。

竹富島自慢のビーチには、
星の砂がキラリ。

カイジ浜

カイジ浜
どこまでも澄み渡ったカイジ浜の海。浜には木陰があり、のんびりと風に吹かれて休むのも心地よい。

 沖縄離島めぐりの拠点・石垣港離島ターミナルから高速船で約10分。今も沖縄の原風景が残る「竹富島」は、日本最大規模のサンゴ礁である石西礁湖で囲まれており、島全体が西表石垣国立公園に指定されています。八重山屈指の美しさを誇るコンドイビーチなど数ある浜辺はどこも遠浅で、エメラルドグリーンの海がどこまでも続きます。
 「星の砂」を探しに訪れる人が多いのが、カイジ浜です。星の砂は、年々その数が減っていますが、岩場の下などをのぞいてみると、比較的簡単に見つけることができます。また竹富島は、夜空に架かる“本物の星”のきらめきも格別。石垣島と同様、赤道近くに位置しており、上空の大気の揺らぎが少ないため、天気が良い日には空を埋め尽くす満天の星々を眺められるでしょう。

星の砂

見つけると幸せになるという言い伝えもある「星の砂」。浜では砂ごとの持ち出しは禁止されているが、星砂は持ち帰ることができる。

時を超えて大切に語り継がれる
島独自の伝統文化。

 また昼夜のはざま、水平線の彼方で、一日の始まりと終わりを告げる太陽の雄大な姿にも心を奪われます。特におすすめしたいのが、西桟橋からのぞむ夕景です。もともと竹富島には農耕に適した土地が少なく、かつては西表島に水田を作り、耕作のためにサバニ船(琉球列島で古くから使われていた漁船)で通っていました。その際の港として、1938(昭和13)年に島民総出で建設されたのが西桟橋です。米の収穫時期には、米袋をおろす船と運ぶ牛車、島の人々で大いに賑わったといいます。今は桟橋としては使用されていませんが、夕陽の名所として知られ、国の登録有形文化財にも登録されています。
 このように、竹富島は大らかな自然にあふれています。また同時に、独自の伝統文化を守り続けている文化遺産の島でもあります。芸能や歌謡、風習などが今なお継承されており、赤瓦屋根が連なる町並も同様で、集落は重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。こうした伝統や自然環境をいつまでも残していくため、島では「竹富島憲章」を制定しました。徒歩や自転車でゆっくりとめぐれば、あちらこちらで豊かな“島の精神”に触れられます。他では体験できない濃密な時間は、きっといつまでも心に残る思い出になることでしょう。

1. 水牛車 2. 集落の町並 3. 西桟橋

1、三線や案内を聞きながら集落をめぐる水牛車。 2、なごみの塔から見た、集落の町並。赤瓦の屋根と白砂の道が印象的。所々にバナナの木も見られる。 3、夕方には西桟橋に多くの人が集まり、暮れなずんでいく海の彼方を見つめる。

ブーゲンビリア

あざやかな色のブーゲンビリアは、夏の強い日差しの下でいっそう艶やかに咲く。

なごみの塔

集落で一番高い建物である「なごみの塔」。集落が見渡せ、天気が良い時は西表島まで見えることも。

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