あなたへのエール

井上登さん

Profile 井上登さん

1956年、東京都江戸川区生まれ。高校時代からラグビーに取り組み、大学時代にはニュージーランドで指導方法を学ぶ。帰国後は江戸川区や保育園で体育指導を行い、その後企業に就職。2001年、血液透析を導入。2003年には自宅で整体院を開業し、平行して2006年にハワイの透析手配のエージェント会社を設立。2013年、生体間腎移植。今後は介護の仕事にも携わっていく予定。

掲載 うみ 2014年 vol.16

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井上登さんへ 奥様 優子さんから

生体間腎臓移植手術を終えて

2012年の9月に、唐突に思いついた腎臓移植です。自分から夫へ言いだしたものの、手術まではいろいろと不安もありました。また、術後も本当に良くなってくれるか…そんな不安もありましたが、今は11年前とほとんど変わらない生活が私達に戻るなんて、信じられない気持ちです。ドナーの私は、すでに手術した事を忘れてしまいそうです。お風呂に入って傷を見た時に、ちょっと思い出す程度です(笑)。

手術に、踏み切ったきっかけは職場の友人が8年くらい前に献腎の移植をして、その後に赤ちゃんを産み、普通の生活を続けている事を知っていた事。そして、やっぱり私のリスクが、とても少ないと解ったからです。年甲斐もなく…やっぱり手術は怖いです。しかし、腹腔鏡で術後は痛みも少ないと解ったことも、現実には大きいです。

また、術後の私の体調が悪いようであれば、レシピエントの夫もとても辛くなってしまうと思いましたので、色々なホームページなどでドナーの体調も調べたりしました。予定通り、フルタイムで仕事をしていますので、約一ヶ月で職場復帰をしました。そして、今では、すっかり元の生活です。正直、ほんとになんともないんです(笑)。

そして、透析をしなくなった夫との日々の生活は、大げさと思われるかもしれませんが、私にとっても夢のようです。

透析をしている時も仕事や遊びも一生懸命な夫でしたが、やはり体調が悪い時もありました。移植術後の体調はどんどん良くなり、顔色や肌の色も全く変わってきました。私自身の気持ちもすごく楽になり、思い切って手術して、本当に良かったと心から思っています。

いろいろ協力してくれた娘や家族、そしてお医者様と、日本の医療の力に感謝しています。

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透析を受けている方のためのライフスタイル誌 うみ