あなたへのエール

Profile 新沼道子さん

1941年 東京都生まれ。大学で声楽を学び、卒業後はドイツへ留学。その後日本に帰国し、神奈川県にある鶴巻温泉の旅館を女将として経営。62歳で腹膜透析を導入し、6年後に血液透析に移行。現在は自宅で音楽学校を開催する他、染色や織物などの作品づくりに精力的に取り組まれている。2012年2月、NPO法人神奈川腎友会の「第30回ふれあい作品展」で特別賞を受賞。スタジオジブリの宮崎駿監督は、同じ年の従兄にあたる。

掲載 うみ 2012年 vol.11

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新沼道子さんへ 娘 藤嶋彩子さんから

腹膜透析、血液透析と近くで見守ってきましたが、精神的にも肉体的にも、かなりのストレスであるという事は間違いありません。1週間が4日という事実も、拍車を掛けているようです。旅館で休み無く働き続けた事も関係しているかと思うと胸が痛みますが、本人はいたって前向き。限りある時間を最大限有効に使い、染物から洋服のデザイン、透析仲間の方々との食事会や旅行、山登り。地元の友人や旧友の方々とも、積極的に交流しています。元々じっとしていられない性格も幸いしたのでしょう。余計な事を考える時間が無いというのも、良い事なのかもしれません。

でも、明日はどうなるか分からない命。病院の先生やスタッフの方々、いつもお世話になっている周りの方々、皆様方のお陰で繋がっている生命だという事を常に忘れずに、謙虚に、でも前向きに、一日一日を楽しんでいけたら、こんなに幸せなことはありません。

母の場合は、少し後ろ向き位が丁度良いんですけどね(笑)

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透析を受けている方のためのライフスタイル誌 うみ