平城京遷都1300年 春爛漫の古都に、「世界遺産」を巡る

掲載:2010年 春 vol.03

春爛漫の古都に、「世界遺産」を巡る

青丹よし
寧楽の都師は咲く花の
薫ふがごとく今盛りなり

万葉集に詠われた平城京
元明天皇がここに都を置いてから
今年で1300年悠久の昔に中国大陸と交流を持ち
新しい文化の花を咲かせた古都は
訪れる人の心を御代に誘います

ポイント 4

貴族文化を彷彿 興福寺

 平城京遷都とともにこの地に移築された興福寺は、もとは藤原鎌足の私邸内に建てられた山階寺でした。五重塔や東金堂など、繊細で優美な印象のなかに藤原氏の興隆と雅びが偲ばれます。
 世界の美術史家からも絶賛される仏教美術を集めた国宝館が3月1日リニューアル・オープンされました。新たに取り入れられた現代的で斬新な展示と照明のなか、近年脚光を浴びている阿修羅像をはじめ多くの仏像が訪れる人を魅了し、奈良時代の彫刻の美を今日に伝えています。

興福寺

興福寺の南に広がる猿沢池。
水面に映る五重塔と風にそよぐ柳。

ポイント 5

「平安の正倉院」を標榜 春日大社

 5月、新緑の季節を迎え緑をいっそう濃くする春日山原始林の麓、春日大社では、朱塗りの社殿を覆うように藤の季節を迎えます。
 春日大社では、今年は「平安の正倉院」をテーマに「春日大社神殿の秘宝」展、「花開く舞楽の美」展など、ご神宝の数々が特別に公開されます。また春には、夫婦大国社 御前立神像も開帳されます。

「春日大社神殿の秘宝」展 4月1日〜7月19日
「花開く舞楽の美」展 10月1日〜2011年1月16日

拝観時間:9時00分〜17時00分(受付16時30分まで)
拝観料:宝物殿のみ
大人400円、中高生300円、小学生200円
障害者手帳提示で本人のみ無料
夫婦大国社 御前立神像
特別開帳:4月25日〜5月25日
拝観時間:10時00分〜15時00分
拝観料:無料

吊り灯籠

朱塗り南門をくぐると、回廊には吊り灯籠が1,000基以上も並びます。
写真:矢野達彦

「砂ずりの藤」春日山原始林

(写真右)樹齢800年「砂ずりの藤」は垂れた花穂が地面に届くことから名がつきました。
(写真左)世界遺産の春日山原始林は、神山として太古の昔から木々の伐採が禁じられています。

ページトップへ