緑と水に恵まれた磐梯高原の温泉

緑と水に恵まれた磐梯高原の温泉

桧原湖から磐梯山を望む

桧原湖から雄国沼へ
トレッキング

磐梯高原の中心に位置する裏磐梯最大の桧原湖は、磐梯山の噴火で流れた泥流が谷をふさぎ、長瀬川、桧原川などをせき止めて、自然にできた湖です。いりくんだ湖岸、大小様々な島が50も浮かび、変化に富んだ表情を見せてくれます。湖を1周する道路や湖面を周遊する観光船からは、刻々と変化する湖面の輝きや、森林越しにそびえる雄大な磐梯山が一望でき、夏はバス釣り、秋は紅葉、冬はワカサギ釣りと楽しみ方も四季折々です。

無色透明だったり、白く濁っていたり、茶褐色だったり、硫黄の臭いがしたり、温泉といってもいろいろです。それは温泉に含まれる成分の違い、泉質が原因です。猪苗代湖・磐梯高原の温泉は、沼尻、中ノ沢のように安達太良山系の温泉は硫黄泉で強い臭いがあり白濁していますが、磐梯山周辺の温泉は塩分を含み無色透明です。

このような泉質によって温泉の効用も変わってきます。例えば硫黄泉は高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔などに効能があるといわれ、塩化物泉は冷え性や婦人病、関節痛に良いとされています。温泉の効用は科学的にはまだはっきりと分かっていないのですが、温泉水に含まれる物質の化学成分による薬理作用と、温圧や水圧、浮力などの物理的作用によるリラックス効果や温熱効果が、総合的に身体を刺激して得られるものと考えられています。

しかしよく効く薬ほど、使い方を間違えると毒にもなりかねません。温泉も同様で、「効能」がある反面「禁忌症」があります。禁忌症とは、温泉に入浴してはいけない症状を示したものですので、心配があるときは入浴前にチェックしてください。またどんな温泉でも、血圧や心臓に異常や不安がある場合は注意が必要です。 透析を受けている方は、主治医と相談し、体調が悪いときは入浴を避け、飲泉は止めましょう。特に長湯は厳禁です。

風光明媚で空気の澄んだ土地、温泉はそのような土地に湧出していることが多く、温泉地を訪れるだけで心身ともにリフレッシュできる良い機会です。 最近では透析を受けている方にも温泉を楽しむ方が増えていますが、せっかくの思い出を台無しにしないよう、くれぐれも温泉をあなどることなく、元気で楽しい旅をお続けください。

温泉コラム
ポイント 3

横向温泉

詩人、高村光太郎の「智恵子抄」に出てくる安達太良山。その安達太良山に連なる箕輪山、鬼面山、高森山などの1000m級の山に三方を囲まれた横向温泉は、鬼面山に流れる岩弓川の川岸に湧出し、八幡太郎義家一行が奥羽征討の時に発見したと伝えられる古湯です。古くからその泉質の良さが認められています。

かつては猪苗代湖と福島を結ぶ街道沿いにありましたが、土湯トンネルの開通で交通量が減り、静けさを取りもどしました。ブナや白樺の原生林のなかに散策遊歩道も整備され、イワナやヤマメが踊る清流では、夏にはホタルの乱舞も見られます。

中ノ沢温泉・沼尻温泉 中ノ沢温泉・沼尻温泉
ポイント 4

中ノ沢温泉・沼尻温泉

今も活発な火山活動を続ける安達太良山。その安達太良山の標高1200m地点の溶岩の裂け目からは、酸性の強い硫黄線が毎分1万リットルも湧出しています。高温のこの湯は、使ったタオルが赤茶けるほどの成分を含んでいますが、山の中を引き湯されるうちにガスが抜かれ、まろやかな湯となり、沼尻温泉と中ノ沢温泉に届けられます。

沼尻温泉の近くから、安達太良山の登山ルートを1時間ほど登った展望台からは、自噴した温泉が溶岩台地をえぐり、150mの瀑布となって流れ落ちる白糸の滝を見ることができます。沢からは湯煙が上がり、あたりには硫黄の臭いが漂って、ガス注意の看板も見られます。ところどころの岩肌にたまった湯を浴びる人もいるとか。初夏の尾根にはシャクナゲが満開に咲いています。

白糸の滝 白糸の滝

白糸の滝

安達太良山のシャクナゲ

安達太良山のシャクナゲ

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