紅葉と温泉の磐梯高原へ

掲載:2009年 秋 vol.01

紅葉と温泉の磐梯高原へ

ゆっくり滞在して楽しみたい

民謡に「宝の山よ」とうたわれる壮麗な磐梯山と、その麓に点在する神秘的な湖沼群からなる磐梯高原。10月上旬から11月上旬まで約1ヵ月にわたって磐梯高原は紅葉の季節を迎えます。磐梯山の麓から頂上へと向かって次第に色づいていく高原の錦。その懐には名湯と名高い数々の温泉が湯けむりを上げています。

ポイント 1

表磐梯と裏磐梯の対照的な造形美

標高1819mの磐梯山は福島県の中央に位置する、県を代表する山。麓に広がる高原は、猪苗代湖を望む南が表磐梯、北が裏磐梯と呼ばれます。表磐梯から見る秀麗な山容とは対照的に、裏磐梯の様相は荒々しい山容に一変します。表磐梯と裏磐梯、この対照的な姿は磐梯高原の大きな魅力の一つです。

表磐梯の代表的なスポットは、淡水湖では日本で3番目の広さを誇る猪苗代湖です。その特徴は透明度12〜15の澄んだ水。別名「天鏡湖」も、澄んだ湖水の美しさを物語っています。

一方の裏磐梯は、磐梯、吾妻、安達太良などの山々に囲まれた変化に富んだ地形が特徴です。荒々しい山容は、明治21(1888)年の噴火による大崩により生まれたもので、麓には檜原湖、五色沼、秋元湖などに代表される大小の湖沼が200以上も点在、深い森の中に陽の光によって色を変える大小の湖沼がひっそりと水をたたえています。とりわけ紅葉の季節には、澄んだ水面に紅葉が映え、神秘的な美しさが際だちます。

大自然のまっただ中に湯けむりを上げる温泉も、磐梯高原の魅力です。古くから湯治場として栄えた中ノ沢温泉や沼尻温泉、磐梯吾妻スカイラインの沿線には、赤湯、横向、野地、高湯など秘湯の趣あふれる山あいの湯が点在。訪れる人を優しく迎え入れてくれます。

苗代湖

猪苗代湖の水がきれいなのは、湖に注ぐ長瀬川が火山性の酸性水であるため、湖の水質が弱酸性の貧栄養湖となり、水中の植物や藻があまり繁殖しないことが要因となっています。

ポイント 2

紅葉の樹林を縫って 走るドライブルート

錦秋彩る磐梯高原の自然を満喫するなら、山麓を縫うように走る3つのドライブルートがおすすめです。

一つは、表磐梯と裏磐梯の檜原湖を結ぶ磐梯山ゴールドライン。紅葉の木々の間に見え隠れする滝、前方にそびえる磐梯山、磐梯山の爆裂火口壁などが次々と現れます。特に最高地点である八方台の見晴らしは素晴らしく、猪苗代湖、裏磐梯の湖沼群、会津盆地を一望することができます。

磐梯吾妻レークラインは、檜原湖、小野川湖、秋元湖の湖沼とカラマツなどの樹林が織りなす風景のなかを走る幻想的なレイクロード。正面に小野川湖を望む涼風峠、檜原湖、秋元湖、小野川湖を一望できる三湖パラダイスなど絶景ポイントは数多くありますが、中でも紅葉の名所と名高いのが中津川渓谷です。中津川にかかる高さ50mの中津川橋から見下ろす渓谷の紅葉は圧巻。中津川レストハウス脇には遊歩道の入口があり、紅葉と清流が織りなす渓谷美を間近に見ることもできます。

磐梯吾妻スカイラインは平均標高1350m、標高差1500mを一気に走る国内屈指の山岳道路で、日本の道百選にも選ばれています。沿線にブナの樹海が広がる天風境、猪苗代湖、小野川湖、秋元湖、檜原湖を遠望する湖見峠、磐梯と安達太良を2つの竜に見立てた双竜の辻、一切経山と吾妻小富士に挟まれた浄土平など、作家・井上靖が「吾妻八景」と名づけた絶景ポイントが次々と現れます。

磐梯山ゴールドライン
普通車 730円

磐梯吾妻レークライン
普通車 930円

磐梯吾妻スカイライン
普通車 1,570円

※2009年9月 現在
※11月16日(月)より冬期閉鎖

中津川橋

中津川にかかる磐梯吾妻レークラインの中津川橋。高さ50mの橋から眺める渓谷と磐梯山の紅葉は見事のひと言。

磐梯山

麓から頂上へ向かって色づいていく秋の磐梯山。

裏磐梯五色沼

毘沙門沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼など、水面の色が微妙に変化する10の沼からなる裏磐梯五色沼。沼をめぐる五色沼探勝路は比較的平坦で歩きやすく、1時間程度でめぐることができます。

新野地温泉「相模屋旅館」

新野地温泉「相模屋旅館」の檜の内風呂。湯船には白濁した湯が掛け流しされています。

高湯温泉「ひげの家」

乳白色の湯をたたえる高湯温泉「ひげの家」の露天風呂。高湯温泉は古くから奥州三高湯の一つとして知られています。

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