Question & Answer

人工透析を受けている方が感じる素朴な疑問や、わかりにくいことについて、具体的にお答えします。

Question

透析を受けている方の口の中のトラブルとケアを教えてください。

透析中に口が渇いてしょうがない、という声をよく聞きます。透析を受けている方の免疫力はやはり低下気味です。透析を受けている方の歯や口腔のトラブルも少なくありません。

Answer

口の中は、200種類以上の細菌が生息しています。その中には虫歯や歯周病に関わる菌がいます。透析を受けている方の場合は、これらの菌の影響を受けやすいようです。どうしたら予防できるのか、口腔ケアについて学びましょう。

虫歯菌

ある施設が行った調査では、虫歯の初期に関係する細菌の生息率は、一般の人が約30%。透析を受けている方は約87%。圧倒的な多さです。

歯周病菌

歯と歯茎の境目の溝である歯周ポケットの深さを比べると、一般の人の約65.5%が軽度であるのに対し、透析を受けている方の約53%が中等度、約25%が重度という結果が出ています。
※歯周ポケット2mm ・・・ 正常、3mm ・・・ 軽度歯周炎、4〜6mm ・・・ 中等度歯周炎

唾液の役割

口の中の酸性を中和して虫歯を防ぐのが唾液です。また、唾液には初期の虫歯を修復する働きと、口の中を清潔に保つ働きとがあります。唾液の量が少ない口の中は雑菌の温床となり、虫歯ができやすく、歯周病にもなりやすいというわけです。

口腔ケア

● 唾液腺マッサージ
唾液の量を調べると、透析を受けている方の5〜6割の人が平均よりも少ないという結果が出ています。唾液腺マッサージをして唾液の量を増やしてください。

● 口を動かす
唾液腺マッサージのほかには、キシリトール入りガムを噛む、口を動かすといったことでも効果があります。アメは口の中を酸性化するのでやめましょう。

● 歯磨き
歯磨きもおろそかにしないことが大切です。特に寝る前に、ていねいに歯磨きをする、つまり質の良い歯磨きをすることで口の中のトラブルを減らすことができます。

● 舌の掃除
歯磨きをするときに、舌ブラシなどを使って舌も磨いてください。舌を汚れたままにしておくと細菌の温床になります。

取材協力//医療法人社団 大誠会 サンシャインM&Dクリニックデンタル 院長 毛利 謙三 先

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