掲載:2014年 No.17

イベントレポート 楽しく作って、美味しく食べて、長生きできる透析食 透析食レシピクッキングセミナー

管理栄養士の先生がアドバイス。毎日の食事づくりのヒントに。

 てきぱきと調理が進む各テーブルの様子を、出口先生は見守りながら時にはアドバイスも。「枝豆は冷凍のものを利用すると、解凍するだけで食べられますから手軽で便利ですよ」「おやきは、少し多めの油で揚げ焼きにしてください。そうするとカロリーが摂取できます」「かに缶は汁も使ってくださいね。かにの旨みが溶け出していますし、減塩にもつながりますよ」など、今回のメニューだけでなく日ごろの食事を作る際にも役立つポイントを教えてくださいます。
 また、参加者の方からも「いつもは材料や調味料の分量をきっちり計ることはないんですが、やっぱり計量は大切なんですね」と、改めて毎日の食事を見直す声が。今回のセミナーが良い機会になり、より体にやさしくおいしい料理に一歩近づけたようです。

ついに完成! 参加者全員でおいしくいただきます。


彩りも美しく、3品のメニューが完成しました。手前から、メインディッシュの「鳴門れんこんのおやき」、左上は「とうふの蟹あんかけ」、右上は「かぶと柿のサラダ」。

 1時間45分で、ついに3品の料理ができ上がりました。
 「鳴門れんこんのおやき」はふっくらと色目もきれいに焼きあがり、海苔や青じそ、大根おろしがトッピングされて「和風ハンバーグのようですね」という声も。添えられたれんこんチップスが、見た目だけでなく食感のアクセントにもなります。こちらは減塩のポン酢をかけて、さっぱりとしたおいしさに仕上がりました。
 「とうふの蟹あんかけ」は、何と言っても昆布とかにの出汁が決め手。枝豆の美しさと、ゆずの香りで上品な一皿になりました。
 最後は「かぶと柿のサラダ」。火を使わずにさっと作れる手軽なメニューです。マヨネーズのコクもありながら、あっさりと食べられ、柿の甘さも感じられるデザートのような味わい。この3品にごはんを加え、とても豪華な食卓が完成しました。


調理や試食をする中で気付いた、新たな発見。

 料理が完成すると、調理スペースを片付けて配膳。全員でテーブルに着きます。食事中、参加者の方からは「あっさりした味付けで食べやすい」「ボリュームがあって、これなら家族が一緒に食べても満足感があると思う」「自分だけの食事なら、いつも適当に済ませてしまうけど、簡単にこれだけのご馳走ができるなら、また作ってみたい」という声が。同じテーブルの方同士で情報交換をしたりと大変盛り上がり、会話を楽しみながらほとんどの方が完食されました。
 すべての片付けが終わると、最後に参加者の方から出口先生へ質問をしたり、感想をお話しする時間です。「食事は毎日のことだから、作るうちにどうしても普通食に戻りつつありましたが、今回セミナーに参加したことで、原点に戻りました」「料理の色みに少し気を配るだけで、彩りがきれいになって食欲がわくんですね。勉強になりました」と話される方もあり、みなさんのうなずく姿も見られました。


料理を作るだけでなく、食事の際の会話も大切に。

 最後に出口先生は、「今回は地産地消を念頭に、旬の地元食材を使ったメニューを考え、みなさんに調理していただきました。実際に召し上がってみて、薄味でも満足感のある料理に仕上がったと実感していただけたと思います。また料理を作るだけでなく、今回のように会話を楽しみながら食事をするのも大切なことです。お気に入りの箸置きを使うなど食卓を工夫して、楽しい雰囲気を演出してみましょう。箸を置くという習慣は、食べすぎも防止できますから一石二鳥ですよ」とアドバイス。「楽しく作って、おいしく食べて、明日からの活力にしてくださいね」と締めくくられました。



一つの班で7人分を調理。スタッフもおいしくいただきました。

作った料理を、みなさんで試食。おいしさに会話もはずみます。
※今回の透析食メニューレシピは、こちらのページに掲載しています。

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掲載2016年 vol.26
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