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備えておけば、不安も最小限
災害に備えて知っておきたいこと -その1-

3月11日に発生した東日本大震災以後、災害時に対する不安を抱いて透析を受けている方は多いのではないでしょうか。日ごろの心がけ次第で、不安は軽減できます。知っておくこと、準備しておくとよいことをご紹介しましょう。

1. 災害に備えて準備

心の準備

震災に限らず火事、交通事故など、災害は起こりえるものと捉え、常日ごろから準備が必要です。

体調の自己管理

通常の透析が、レギュラー的に受けられなくなる可能性があります。そのためにも、水分管理など日ごろからの自己管理が大切です。

常時に身につけておくもの

『災害時透析患者カード』に自分の治療状況を書き留め、携帯しましょう。

用意しておくもの

非常時用持ち出し品のほかに、薬剤、保険証書のコピーを準備しておきましょう。

服用している薬について知っておく
実は、東日本大震災の被災者のほとんどが『災害時透析患者カード』を携帯していませんでした。また、持ち出せない状況であったのも事実です。薬の名前は覚えていなくても、カリウムを抑える、リンを抑えるといった薬の用途は覚えておいてください。その情報が非常に役に立ちます。

2. 医療機関と連絡

災害が起きたら、かかりつけ医療機関と連絡を取ってください。その医療機関が利用不能の場合もありますので、次の候補、さらにもう一つの候補の医療機関を決めておくことをお勧めします。かかりつけ医療機関と話し合いのうえで決めておきましょう。どの医療機関ともコンタクトが取れないときは、行政の担当者に相談してください。

透析が必要なことを伝える
東日本大震災の際、みんなが大変な状況にあるのに自分だけが特別なことを頼めないと、透析が必要なことを言い出しにくく感じた方がたくさんいたそうです。命に関わることを非難する人はいません。迅速に関係者、関係機関に申し出てください。

情報収集に努める
情報収集に努める災害の場合、透析治療を行う医療機関の情報をインターネットで開示したり、マスコミが提供したりするので、そちらもチェックしてください。

3. 災害後はイレギュラーの透析も

【ケース1】
通常・・・4時間×3回の透析/1週間
 ↓ 
災害後の最初の1〜2回・・・2時間の透析

【ケース2】
通常・・・4時間×3回の透析/1週間
 ↓ 
災害後の1回目・・・透析なし
災害後の2回目以降・・・4時間×3回の透析/1週間

災害後は一時的に通常の透析を維持できなくなる可能性があります。また、薬の服用も途切れるかもしれません。下記程度の透析の間隔なら問題がないとされています。不必要に不安がらないようにしましょう。
※日ごろの体調や他の疾患との関連性もありますから、医療関係者に相談して指示に従ってください。

取材協力/社団法人全国腎臓病協議会 会長 宮本髙宏さん 理事・事務局長 俣野公利さん

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