秋から始めるはじめてのミニ盆栽

掲載:2011年 秋 vol.08

海外では、盆栽は老若男女を問わず人気を集めています。日本で今、幅広い層に人気なのが「ミニ盆栽」。手軽に始められ、盆栽ほど手がかからないのですが、癒しの効果や奥深さは計り知れません。盆栽のテーマである自然を再現し、家の中で感じてみませんか?

小さな自然の風景がつくり出す癒しの空間

 数年前から人気を集め始めたミニ盆栽。その定義をご存じですか? 樹高20cm以下のものを小品盆栽、その中でも樹高10cm以下のものをミニ盆栽といいます。さらに実をつけるものを実物、花をつけるもを花物、もみじや楓、ケヤキは雑木盆栽になります。草花だけ植えた草盆栽などもあります。
 盆栽は一鉢数百万円もするものがあり、形ができ上がるまでに何十年もかかります。もちろん、育てていく過程に楽しみや喜びがあり、自分が作ろうとする形に近づいてくることに満足感を得ることができます。
 一方、ミニ盆栽は自分で苗を鉢に植えても1時間ほどで作業を終えることができ、その瞬間から鑑賞することができます。盆栽は大小問わず屋外で育てるのが基本ですが、ミニ盆栽は、マンションのベランダなど小さなスペースがあれば十分。何よりの魅力は、小さな鉢の中に自然の風景を見ることができるということです。家の中の好きな場所に、自然の景色を持ちこむことができる癒しのアイテムなのです。

ミニ盆栽の作り方 -寄せ植え-

「鉢の中に自然を作る」というのが、盆栽の考え方です。が、難しく考えず、自分の感覚を大切にしてミニ盆栽を作ってみてください。
ここでは、もみじの寄せ植えをご紹介しましょう。

準備するもの

[ 1 ] 針金を30cm位に切り2本用意。鉢の内側から穴に鉢底ネットを当て、針金の両端を鉢の底側から2つの穴にさしこむ。同様に、もう1本の針金も通しておく。


[ 2 ] 短く切った針金をU字にして鉢の内側からさし、裏側で開いて [1] の針金を固定する。


[ 3 ] もみじの苗の根をほぐし、背の高さのバランスを見て苗を取り分ける。苗の数は奇数にするのが盆栽のルール。水の中で行うと扱いやすい。


[ 4 ] 鉢に赤玉を入れ、[3] の苗を置いてバランスを見る。


[ 5 ] バランスが決まったら苗の根を切る。


[ 6 ] [4] に苗を置いて、バランスを整えながら針金で固定する。
●ポイント
苗のバランスをとるときは整えすぎない、強弱をつけるなどして自然らしさを意識してください。


[ 7 ] 形が決まったら小さい赤玉の土を盛っていく。苗と苗の間にも土を入れること。石を置いてもよい。


[ 8 ] 苔で土を覆い、水をたっぷりと与える。
●ポイント
でき上がったばかりのミニ盆栽は水分が蒸発しやすいもの。苔で表面を覆うことで乾燥を防ぎます。

☆お手入れのコツ☆

水やり
植えてから1ヵ月ほどは1日2回、以降は1日1回を目安にしてください。
植え替え
根が伸びすぎると水きれや根腐れを起こすので、定期的(年に1回、春ごろ)に植え替えを。そのとき、同じ大きさの鉢を利用します。
剪定
初心者のうちは、「バランスをくずさないような葉や枝」をキーワードに切るとよいでしょう。

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