楽しい外食のススメ

春に多くなりがちな外食。
“食べるコツ”を覚えて楽しみましょう。

楽しい外食を充分満喫するためには、「食事を摂る際に大切なポイント」を押さえること。2・3日単位で摂取成分や量をコントロールするように心がけましょう。

 春は、お花見や歓送迎会などのイベントで外食が多くなりがち。普段は自宅で食事の栄養管理をしっかり行っていても、外食が増えるとどうしても食生活が乱れ、場合によっては不調を招くこともあります。健康を気にして、こうした集まりに参加してもほとんど食べない方も多いといいます。しかし、親しい人との会話やいつもとはちがった空間が味わえるせっかくの機会を、充分に楽しめないのはつらいものです。そこで、外食を楽しみながら体調にも配慮した食事のコツを覚えましょう。気をつけるポイントをしっかり押さえれば、制限しすぎる必要はありません。また、普段からお仕事などで外食が多い方も、ぜひ参考にしてみてください。

外食で気をつけたい3つの成分

カリウム
透析患者さんは血清のカリウム値が上昇しやすく、重大な不整脈などを引き起こす場合があります。カリウムは主に芋類や生野菜、果物、海藻といった食品に多く、タンパク質食品である魚や肉類、乳製品にも含まれているため注意が必要です。

リン・タンパク質
健康維持に必要なタンパク質も、摂りすぎるとリンを多く摂ることにもなり、血液中のリン濃度が高くなります。リンの摂取量は、1日約800mg以下に抑えるのが目標。肉類や穀物、乳製品の摂りすぎに注意しましょう。

水分・塩分
たいていの食事を摂ると、おのずと塩分を摂取することになります。塩分を摂りすぎると血圧が高くなり、心不全の原因になることも。味付けの濃いものに注意しましょう。塩分摂取をコントロールできると、水分調整も楽になります。

摂取成分や量の過不足は、
2・3日単位でバランス調整を。

 透析患者さんが食事の際、特に気にされるのは、カリウム・リン・タンパク質・水分(塩分)などの量です。これらを毎食細かく管理できるのは理想的ですが、普段でも難しく、とりわけ外食が続くとどうしてもバランスが乱れます。食は日常的な行為であるため、あまり厳密に考えすぎると強いストレスの原因になることも。摂りすぎや不足が気になる成分は、できれば1日単位で、もし外食が続く時は2・3日単位でバランスを取るようにしましょう。事前に外食の予定が分かっている場合、その日の前後は自宅での献立や食事量を調整してください。
 また、気をつける栄養成分や食品について、その理由を改めて知っておくことも大切です。例えば塩分の摂りすぎは、血圧にも影響しますが、のどが渇くと水分量が増えて、結果的に体重増加にもつながります。さらに食品では、ハムや練り製品、チーズに注意が必要ですが、それはこれらがタンパク質食品であると同時にリンや塩分を多く含んでいるからです。このように、コントロールが必要な理由や体のメカニズムをしっかりと理解していることは、自炊・外食を問わず、一生役立つ「食の大切なポイント」とも言えるでしょう。

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