掲載:2009年 冬 vol.02

Beauty & Fitness

秋からのスキンケアは
乾燥対策が大切です

透析を受けている方には、全身の肌の乾燥や、乾燥によるかゆみを訴える方が多くいます。特にこれからの季節は空気が乾燥し、肌トラブルに悩まされることも増えてきます。肌トラブルを起こす前に、乾燥対策を始めましょう。

透析を受けている方の肌の乾燥の原因のひとつに、肌の表面にある保護膜の機能低下があります。汗や皮脂がつくる水と油の保護膜は、肌を乾燥から守っていますが、透析によって汗の量が低下し、保護膜が肌全体に行き渡りづらくなります。

1

石けんを泡立て手で優しく洗う

入浴時の過剰な洗浄は、肌の表面の保護膜を破壊し、乾燥を加速させます。入浴は1日1回、固形石けんを手で泡立て、タオルを使わずに手で優しく肌を洗う習慣を身につけるようにしましょう。どうしても朝晩2回シャワーを浴びたいという人は、石けんを使わずにお湯で汗やほこりをさっと流しましょう。

2

入浴後のスキンケアは5分以内が原則

入浴から時間が経過するほどに、潤いは逃げていきます。入浴後はすぐに体の水気を拭き取り、できれば5分以内に保湿剤で水分を補いましょう。そのうえで油性クリームを塗れば、薄い油の膜が肌の潤いを守ります。保湿剤は尿素を10〜20%含有している市販のクリームやローションがおすすめです。ただし使用感や肌の状態、部位によっては、保湿剤と油性クリーム、どちらかひとつを使用するだけでもかまいません。

3

異常があったらすぐに皮膚科へ

我慢できないかゆみは肌の異常を示すサインです。かき傷ができるほどのかゆみや夜眠れないようなかゆみ、湿疹などが生じた時は、必ず皮膚科を受診し、専門医の処方を受けてください。

洗い過ぎ、こすり過ぎに注意!

洗浄力の高いボディソープを使い、ナイロンや麻のタオルでごしごしと磨き上げる洗い方は厳禁。保護膜を破壊するだけでなく、肌の表面に細かい傷をつけ、炎症などを引き起こす原因にもなります。

アドバイザー 衛藤 光 先生

聖路加国際病院皮膚科部長、医学博士、皮膚科専門医。北里大学客員教授。

著書に『おとなの肌のかゆい!を治す』(大泉書店)、『アトピー性皮膚炎-最新・賢い患者学』(双葉社)などがある。

衛藤 光

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